You're such a happy-go-lucky, but You know Sooner or Later.
決して難しい話ではなくて、単なる資本洗脳の誤解と幼い無関心のようです。
国家・政治とかいうものは、資本主義だとか社会主義だとかそういうイデオロギーを建前にして、原理的に資本主義だけ社会主義だけに傾いていくものではないのです。
資本主義だから「金持ちと貧乏が出来て当たり前」とか、社会主義だから「国家の統率の元に」とか、そういう一方的なものでは決してない。

ある部分は資本的に、ある時は社会的/福祉的にと、流動的に動くべきもの、自在であるはずのものなのです。
資本的であれ社会的であれ、行き過ぎたりそれだけになってしまうと国は衰退します。
国は何か、といえば、そこに住む暮らす人間たちがよりスムーズに生活できる環境を整えるのが仕事ですから、そのために迅速に対応するのが国家の努めですし、社会主義的になりすぎて決められたことだけしていればいいわけでもありませんし、資本主義的に弱者貧者を放り出すのも間違いです。
資本主義の理論で押し切っても、社会主義の理屈で押し切っても、私たちが暮らしている環境はまったくおかしなことになる。
人間が主人公で、それらの様々な関係で環境は出来上がっています。お金持ちも成功者も社長も羽振りのいい者も、目に見える見えないそれらの関係によって成立しているのですから、何の主義や通念や理屈であっても、民衆=社会が衰退すれば倒れる。分母がなければ分子もない。
自分が大切だからまわりも大切、まわりが大切だから自分も大切。
ファッション/モードなどの時流エンターテイメント以上に、国家こそ、フレキシブルにタイムリーに、要所要所で、ケース・バイ・ケースに、それは自由開放路線、時に社会/福祉路線と、次のこと、先を読んで行動すべきなのです。
資本主義/自由経済だから貧しいものは切り捨てられても仕方ない、とか、社会主義だから国家権力に拘束されるのも当たり前だ、というのは、死んだ国家・住民の思考です。
どんな国でも、その国と民衆感覚に未来がある国家であるならば、時と場合によって、資本主義的にも社会主義的にも、どちらにでも行動できる機能を備えているものなのです。

ジョン・レノンは大金持ちでしたが、彼の言葉を寸借咀嚼すれば、
♪~イマジン、想像してごらんよ、あなたが寒空の下で住む家もなく、仕事もお金もなく、そういう立場に立たされたとしたら~。
公人・豪奢も弱者・無知も、小人閑古して不善を成す。人心ふさいで国衰え、人心すさんで国滅びる。
「まずは景気だ」とかいうお体裁なコピーではなくて、目の前の「まずは人間だ」が先でしょう。
満月の夕 on [youtube]
http://jp.youtube.com/watch?v=nrKaMAqz-PA&feature=related
派遣らの失業、8万5千人に 内定取り消しは全国で769人
派遣切りなど崩壊する雇用に、都心ではデモも行われている 厚生労働省は26日、全国の労働局とハローワークが調べた12月19日現在の非正規労働者の「雇い止め」は8万5012人、新規学卒者の内定取り消しは769人にのぼると発表した。
ともに前回発表された11月25日時点から2倍以上に急増しており、ハローワークでの就職相談強化や雇用保険の受給要件緩和など雇用対策の早急な実施が求められている。
来年3月までに雇い止めなどで離職を余儀なくされる非正規労働者は、前回発表の3万67人から2・8倍に増えた。
就業形態別では、派遣社員が5万7300人で67・4%を占め、期間工など契約社員が1万5737人で18・5%と続いた。
離職で住居を失ったかどうかが把握できた人数は全体の4割強の3万5208人で、このうち2157人が社員寮などから退出を求められていた。
約5万人は住居を失ったかどうか把握できていない。
<非正規従業員>「野垂れ死にする」…年内限りに声震わせ
失業率は3.9%、来年3月までに職を失う非正規従業員は8万5000人。
仕事納めの26日、雇用情勢の悪化を示す二つの数字が公表され、師走の列島を覆う不況の影が一段と濃くなった。「安心して正月を迎えられない」。派遣切りに遭った人からはそんな悲鳴が上がる。深刻な事態に対処するため、特別に30日まで業務を続ける各地のハローワークには、この日も職を求める大勢の人の姿があった。【工藤哲、町田徳丈、山本太一】
「もともと家がないのに、仕事までなくなれば生きていけない」。東京都内の安いホテルを転々として暮らす派遣社員の女性(49)は不安そうに話す。
20年ほど前に故郷の鹿児島から上京。警備員などのアルバイトで生活費を稼いだ。2年前に派遣社員になり、各地の工場で住み込みの仕事をした。富山県の薬品メーカーの工場に勤めていた今夏、仕事がなくなり、寮にも住めなくなった。
都内に移り、ホテルで寝起きしているうちに、50万円ほどあった貯金は底をついた。夜間の日雇いの仕事を週数回こなして食いつなぐが、7000円前後の日当では1泊3000円の宿泊費を払うのがやっとだ。実家の両親は帰郷を勧めるが、「田舎にはもっと仕事がない」。最近、住み込みのマンション管理人の採用面接を受けた。年明けにでる結果が、唯一の希望だ。
2年間働いていた川崎市の部品工場で、年内の雇い止めを通告された派遣社員の男性(33)は、有給休暇を使って仕事を探している。「正月明けまでは宿舎にいられる。今のうちに、アルバイトでもいいから仕事を見つけないと、野垂れ死にしてしまう」と声を震わせた。
「隠れた失業者も入れれば、雇い止めは10万人を超えるのではないか」。全日本金属情報機器労働組合(JMIU)いすゞ自動車支部の委員長で期間従業員の松本浩利さん(46)はそう指摘し、「日本の危機に行政は休んでいる場合か」と憤った。今年最後の出勤日となった26日も、早朝から栃木工場前でビラを配った。いすゞはこの日で数百人の派遣従業員を解雇する。
「自分も使い捨てか」…仙台の男性
朝の最低気温が氷点下2.8度と、この冬一番の冷え込みとなった仙台市。小雪が舞う中、JR仙台駅近くにあるハローワーク仙台には、午前8時半の業務開始と同時に職探しの若者らが訪れた。
同ハローワークによると、管内の11月の新規求職者数は5334人と前年同月比5.5%増となる一方で、求人数は5410人と同38%の大幅減。今月15日に設置した非正規労働者の特別相談窓口には、25日までに62人が訪れた。
パソコンで求人情報を見つめていた同市内の旅行代理店の契約社員の男性(29)は「3月で契約が打ち切られるかもしれないので、早めに職を探しに来た。会社や景気の都合で使い捨てにされた人が8万人もいると聞くと、自分もいつそのうちの一人になるかと思い怖い」と話した。
800人の非正規従業員削減を打ち出した富士重工業群馬製作所がある群馬県太田市のハローワーク太田。7月にスーパーの店員を解雇された女性(42)は「失業保険をもらいながら職を探しているが、最近、求職者が増えてなかなか見つからない」と焦っている様子だった。
ガソリンスタンドを3日前に解雇されたという日系ブラジル人の男性(18)は「父も仕事がなくなり、2人で職探し。働く場所がほしい」と、身振り手振りで嘆いた。【鈴木一也、佐藤貢】