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ファイブ/5人組

五人組、五重奏、クラッシックの弦楽五重奏やジャズのクインテット。
江戸時代の相互監視制度の「五人組」。
かつての自民党五人組(森喜朗、青木幹雄、村上正邦、野中広務、亀井静香)。

ロックバンドならローリングストーンズ、ソウルならジャクソン5、
J-POPならピチカート・ファイブ(もともと5人組のバンド)、
コメディアンならザ・ドリフターズ(いかりや長介、加藤茶、仲本工事、高木ブー、志村けん/荒井注)。

その他、ゴールデンハーフ(エバ、マリア、ルナ、ユミ、エリー)
フィンガー5(玉元一夫、玉元光男、玉元正男、玉元晃、玉元妙子)
SMAP(中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾)
TOKIO(城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也)
嵐(大野智、櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、松本潤)
X JAPAN(YOSHIKI、TOSHI、HIDE、PATA、HEATH)
ゴスペラーズ(村上てつや、黒沢薫、酒井雄二、北山陽一、安岡優)

そして、ほとんどのスーパー戦隊シリーズ。
つまり五人組グループはスーパー戦隊的で、五人がそれぞれの持ち味・立ち位置でグループとしてその力を最大限に発揮できる最小限の単位なのではないでしょうか、笑。
3人ではちと薄すぎるし7人ではまとまりがつかない。やはり5人でしょう。

で、忘れてならないのが何といっても「内山田洋とクール・ファイブ」
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天才歌手・前川清をフロントとしてフューチャーしています。彼は結成メンバーとしてではなく、後で歌手として加入しました。ジャケットの下部にわざわざ「唄 前川清」と記載してあり、フューチャリングといった感じです。ですから「ファイヴ」といってもちょっと変則的なものです。

寄席芸人に「チャンバラ・トリオ」というグルーグがいますが、トリオというのに4人組です。(これはメンバーの一人が入院しているときに代役を頼んでそのまま加入したという経緯があります、まぁどうでもいい話ですが)
クール・ファイブもリーダーの「内山田洋と・・・・」ですから、前川を除くと4人なので実は「クール・フォー」なはずですね。(内山田側と前川側の思惑・認識の違いでしょうか、まぁどうでもいい話ですが)

このレコードは彼らのセカンドアルバム「夜のバラード」。タキシード姿でネオンの街でポーズを決めるメンバーがなんともファンキーでイカシています。内容も大人な夜のポップス、ムード歌謡ですから演歌ではない昭和の空気が満載です。
石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」のカヴァーから始まり、ロッカバラードやボサ・ノヴァ歌謡、ヒット曲「港町ブルース」や正調「夢は夜ひらく」、キングトーンズの名曲「グッドナイト・ベイビー」まで、グループの実力をいかんなく発揮しています。

一般にムード歌謡は「わわわわぁ~」といったコーラスグループとしての認識があるかもしれませんがれっきとしたバンドでして、初期ザ・ドリフターズがそうであるように(ドリフがビートルズ来日時の前座を務めたのは有名な話ですね)「クール・ファイヴ」のメンバーもちゃんと演奏をしています。
ギター:内山田洋 テナーサックス/フルート:岩城茂美 ベース:小林正樹 ドラムス:森本繁 ピアノ/オルガン:宮本悦朗 そしてリードボーカルの前川清。
このアルバムでは内山田と小林がリードボーカルをとっている曲もあり、クール・ファイブがバンドで歌手前川をフューチャーした、というのが表れています。

以下、アルバムのライナーから抜粋。
「長崎のクラブでギターを弾いていた内山田は、同じ長崎で歌っていた前川と知り合った。2人は意気投合し、内山田は6人編成のヴォーカルグループを作りクラブで演奏活動を開始する。(中略)このLPは2枚目のアルバムで「夜のバラード」という名にふさわしく、石原裕次郎、西田佐知子、愛田健二、マヒナスターズ、黒木憲、森進一、園まり、フランク永井、青江三奈、キングトーンズといった“夜の主役”たちのヒット曲を、クール・ファイブ持前の魅力を十二分にもりこみながら演唱している。
このグループにはムード歌謡コーラスにありがちな女々しさが微塵もない。前川清の歌には強烈な個性があり、男性的魅力に溢れいつも折り目正しい唱法で聴く者の心に訴えかけてくる。・・・・・云々」

後に前川清は、彼の歌にほれ込んだ坂本龍一全面プロデュースでソロ・アルバムを制作しています。
by greenwich-village | 2008-04-08 17:01 | 音楽

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