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ホワッツ・ゴーイング・オン

年末になると毎度決まって、自分の中でフツフツと湧き出すものがあります。悪い癖なのですが、これは年を重ねるたびに、その志向が色濃くなっているのです。

年齢の数だけ、それなりに多くの音楽や映画や本などに触れていますが、ならばライフ・タイム・ベストを選出したいという欲求にかられていて、いまだ果たせず、こうして年末になる度に今年も決まらなかったか、と振り返るのです。

今年のアルバム・ベスト10ならばまったく楽なのですが、さすがにライフ・タイム・ベスト10となるとそう簡単には決まりようがないのは重々承知なのですが・・・・・つまり、だから悪い癖なのです。

よくある「無人島に持っていく10枚」といったものですが、実際に無人島に行って余命生涯を過ごすわけではありませんから、伴侶や道しるべになるような10枚という意味です。
日々生きていますから、心のベスト10は決まるわけはないかもしれませんが、聴いている分だけ吟味出来る楽しさがあるのです。吟味してみると、やはり昔から基本的に大筋であまり変動がないのです。

f0148098_3121442.jpgボクの場合、たとえばブラックミュージック/ソウルでいつもそこに寄り添っているのはマーヴィン・ゲイ「ホワッツ・ゴーイング・オン」です。ジャズからヒップホップやハウス、ブルーズからアフロ、ジャケットワークまで含めて、これは礎の一枚としてボクに語りかけてくる、といってもいいほどです。
あくまで個人的なものですが、こういうものを「奇跡的」というのでしょう、ボクにはとても奇跡的なアルバムです。

そんなふうに、ロックだとかポップだとか、ジャズだとかレゲエだとか、ラテンだとかワールドだとか、ジャンルを問わずに自分のベスト10を選ぶ遊びをしているのですが、10枚に収まるわけもなく結局どんどん増えていってしまって、それで終わるような悪い癖の遊びなのです。

よく「音楽がないと生きていけない」というような話があったりしますが、実際のところ、音楽がなくても死にはしませんね。そういう文脈でいえば、CDであろうがライヴであろうがDJであろうが楽器であろうが、そんなものがなくてもまったく無事に生きていられるわけですが、ボクの場合は、自分の棺おけに入れて欲しいなという観点で、今もなお聴いたことのない音楽を聴いて、音楽を探し続けているようです。
髪を切ったり服を替えたりするようには「音楽に関する全般」を扱えないのです。

「基本的に大筋であまり変動がない部分は、何の打算もなく最も多感で無知で無能だったころに親しんだ音楽なんだなぁ」と、吟味する過程で再確認して楽しんでいる年末です。
by greenwich-village | 2007-12-09 03:50 | 音楽

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