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自由について/強制について

徴兵であれ徴農であれ徴労であれ何でアレ、「強制」というのが問題なわけです。
そもそも徴兵は読んで字の如く、税の代わりに「兵役で徴する」もので、税免除だと喜んでいるうちに、代価として一銭五厘の赤紙で「強制的」に引っ張っていかれたのです。
無責任になることで、不自由になったのです。誰かのせいなら楽ですね。

ボクも戦争は知りませんが、そのまんま知事も戦争を知りません。ボクも子供がいませんし、そのまんま知事にも子供がいません。ボクも彼も多くの人が戦後の偏差値教育によって育ってきました。彼は権力者・影響力がある立場ですから、徴兵であれ徴農であれ、自分がやりもしない「強制」の発想をお持ちなのは、この場合極めて不適切でしょう。

「社会のモラルハザード、規範意識の欠落、希薄化はどういうところで補うのか。学校教育が補えない中で、心身を鍛錬する場が必要ではないかと言いたかった」
だからといって強制がいいでしょうか。そのまんま知事自身、モラルハザード、規範意識の欠落、希薄でかつて度々下らない事件を起こしても、強制されずに「自由意志」で心身を鍛錬して知事にまでなったではないですか。知事に出来るなら誰でも可能です。

何かを強制したところで、残念ながらその個人の根本は何も変わりません。何かが変わるときは、本人自らが気づいて、自由意志によって動くときです
権力の立場にいる人がこういう発言をすると、狡猾な策士たちによって歪曲され、後々になって「強制力」だけがおかしな方向へ一人歩きしていってしまうのです。
自由は、その個人の責任です。誰のせいでもなく、全部自分の自由意志です。

「学校教育が補えない中で心身を鍛錬する場」というならわざわざ徴労強制する必要はないはずですね。人それぞれを育てるそれぞれの家庭は、父親、母親、兄弟、友だち、恋人、仲間、おじさん、町内、地域、そういうものはどこへ行ってしまったんでしょうね。

そのまんま知事、
下らない強制をしなくとも、優遇措置・機関・システムが整えば、自らの自由意志で学んで担い手になりたいと望んでいる若者たちは沢山いますよ。その危惧はボケですか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・MSNニュースより
(中略)
若者に一定期間、強制的に農業を体験させる「徴農制」などの仕組みが必要との考えを強調した。

東国原知事は「徴兵制」発言について「社会のモラルハザード、規範意識の欠落、希薄化はどういうところで補うのか。学校教育が補えない中で、心身を鍛錬する場が必要ではないかと言いたかった」と釈明。

「この国の道徳観の崩壊を心配しての発言と解釈してほしい」とした上で、知事は「例えば徴農制とかで一定期間、農業を体験するとか、介護、医療、災害復興の手伝いなどをある程度強制しないと今後の担い手不足、社会構造の変化に付いていけないと危惧(きぐ)している」と強調した。
by greenwich-village | 2007-11-29 23:05 | その他

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