2007年 08月 01日
ギター
聴くのは聴き流し・垂れ流しもできますし、こうして説明や話をするのは文字や言葉ですから、どれだけ上手に伝えても「その音楽」とはまったく違うものですね。
楽器を覚える・演奏するのは集中力と忍耐が必要ですから、音楽に対する理解が深まるのも当然です。
頭や体で分かっているリズムやメロディがそのまま表現出来るわけではありませんね。
手や指や腕の動かし方から、覚える曲に対しても漠然と聴くのではなくて、どうなっているのか・どう演奏しているのか、に耳が傾きますね。テクニックや構造や、もちろん演奏や音楽のエモーションやフィーリングを知ることも、楽器を覚えることには重要な要素です。
ですから自然と、その音楽の深い部分に入っていって、表面的に聴こえる雰囲気部分以上のものを垣間見ることができます。楽器を覚えると、聴きなれた音楽も新鮮に響きます。
たとえば「ド・ミ・ソ」をいっぺんに出す、のをポピュラー音楽では「コード」といいます。歌のようなメロディ部分を「リード」といいます。
多くの楽器はメロディのリードだけを奏でるもので、リードとコードのどちらも奏でられる楽器はあまりありません。アコーディオンもそうですが、現在もっとも一般的といえば、ピアノとギターです。コード伴奏とリード・メロディのどちらも奏でられるということで、多くの人たちに親しまれていますね。
違いといえば、ピアノは持ち運べず、ギターは携帯可能ということです。しかも弦はたった6本だけ。
ピアノに比べてとても安いですし、ゆえにギターは、ポピュラー音楽にとって中心的な楽器として広まったのかもしれませんね。
伴奏もメロディも演奏できて、携帯可能で、弦が6本だけなので覚えやすく、安い。だからといって簡単で底の浅いものではないということはお分かりだと思いますが、実際にギターを手にとって覚えようと思えば、よりいっそう理解が増し痛感するでしょう。
テクノロジーの発達で、楽器演奏もリズム感もメロディ感もない人でも音楽ができるようになりましたし、ただ選曲しているだけの人なのに「オリジナリティ」などというナンセンスなコンセンサスが席巻しているようですが、音楽は、何気なく流れている音楽でも、そこにはプレイヤーがいてそれぞれの楽器を奏でて音楽になっていますから、「音楽」に愛情を感じる人は何か楽器を覚えると音楽の真髄により近づける・楽しめると思うのです。
人間が、人間を通して、人間に伝えているものが、音楽というものですからね。流行や現象やツールとは違いますね。
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