2015年 06月 13日
夜空を了解する
夜空を了解する。
物心ついた子供のころからつい最近までずっと疑問に思っていたことがやっと解けた。
夜空、宇宙の星のない暗黒の果ては何なんだろうかということ。まさか黒い幕で覆われているわけでもあるまい。
最新の科学では、宇宙のもうこれ以上ない果ての外側は「プラズマ状態」ということらしい。
物質が非常な高温状態に置かれると、原子核は正イオンと電子に分かれる。電離というその状態がプラズマ。
モノは光を反射するから確認できるが、プラズマ状態は光を反射しないので見ることはできず、それで宇宙空間の果ては暗黒なんだそうだ。
そのプラズマに団子やゆで卵のように包まれた空間が宇宙だという。プラズマは高温状態だから、暗黒の外側は尋常ならざる熱さだろうし、熱いということはとてつもないエネルギーがあるということだ。
50歳にしてようやっと暗黒宇宙・夜空の暗がりを了解したが、普通の人がそんなことを理解してなんの役に立つ?学者でもなければそんなことを知っても飯も食えんしお金にもならん、という人たちがいる。
実はそうではなくて、大自然の圧倒的存在を知って感じて、素直に恐れ入るからこそ、地球も、さらには人類も、人間も、唯のちっぽけなもので、そのちっぽけなものがちっぽけ同志で四の五の言っている、みんなお互いせいぜい100年もないんだからちっぽけ同志で上手くやればいいのに、我れが我れがと競り合ったり、いろんなものを持ち出したり、もめたり、おちこんだり、思い上がったりしている。世界も、社会も、個人の日常生活も。
夜空を理解し、大自然の存在を了解すれば、大きいだ小さいだ、あるだないだ、良いだ悪いだ、儲かっただ損しただ、成功だ失敗だ、勝っただ負けただ、人間の物差しで測ることも、所詮ちっぽけなちっぽけな、あるのかないのか分からないくらいのものだと合点が付く。
合点が付けば、ちっぽけで余命いくばくもない存在同志、せめてその間は互いに滞りなく生きておきましょうと、腹から理解して朝に目を覚ますことができる。ちっぽけな存在でしかない人間として、滞りなく生活して滞りなく消えていける。
夜空を了解すれば、この世界の圧倒的な存在と己のちっぽけさを理解すれば、普通の人でも、ちっぽけな100年を滞りなく過ごせる。
だから、宇宙や自然界のエピソードは、今日の昼ごはんや明日の買い物にも明後日の人間関係にも、充分に役に立つ。
太陽の前で謙虚さを失ったから、人間の存在は救われなくなった。
思い上がりほど救われようもない状態はない。
Chillout/Psychill/Slow Trance Mix (Therapist - Nebular Interface)
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圧倒的。