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壁とレンガ/世界は単なる“システム”で回っている。

エジプトが倒れ、中東諸国に民主デモの輪が広がっていますね。

独裁者と長期にわたる一党独裁政権、こういうものは必ず腐敗して国が立ち行かなくなる。
日本もそうでしたし、その感覚に慣れてしまった後遺症で現政権与党(当時の野党)も無能力の人材の宝庫になってしまいましたね。
かといって、そういう議員センセーと呼ばれる人材を後援しているのは、つまりは私たち国民のレベルなので仕方ない。

原理主義でも宗教主義でも、民主主義でも、共産・社会主義でも軍国全体主義でも、主体主義でも官僚主義でも、どんな党派でも主義主張でも、経済主義でも金融業界でも、環境団体でも相撲協会でも、行き着くところは同じ。
私たちの総体の行為が、他でもない私たち自身にちゃんと戻ってくる。

すべてのシステムにあらかじめ内在している原理性と、そこで機能する駒でしかない人間の本性分・曖昧性から、利権維持・独裁性というのは避けられないものです。

昨日のタレントモデルも今日には急先鋒のやり手センセー、昨日のフリーターも今日には代議士タレント、昨日の腰抜け兵隊も今日には建国の父になれる。そうやってシステムに収まれば、いわゆる偉いセンセーになる。
システムはシステムとして今日も粛々と機能する。
まったくつまらないどうでもいい話で恐縮です。

どんな思想で誰が頂点に立とうが、みんな単なる人ですから。
みんな単なる人でしかないのに、自分は違うとかあのセンセーは違うとかいった選民意識、そういうものが誤りを生む。
リーダーが誤れば幹部も誤り国民も誤る。けれど、誤ったツケだけを国民に押し付ける。そういうシステムが大変有用にきわめて常識として機能している。

必ず、何がしかのシステムなしでは現代人はもちろん、アマゾン奥地の原住民も生きていけませんから、システムというのは必須必要悪で、この手の生き方を選ぶ人間の権力構造内で増殖する欲望も必要悪、そこからこぼれる汁に吸い付く後援者も必要悪、といった構造。

単なる人が作り出した、単なる世界システムに、単なる人が乗っている。
私たちは、みんな単なる人。

無意識であれ、意識的であれ、つまりは、
必要悪の大きな壁を作っている、単なるひとつのレンガにしか過ぎない、わけです。


アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール   






by greenwich-village | 2011-02-18 12:26 | その他

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