2010年 07月 13日
バッキンガムズ
1965年バッキンガムズ、デビュー。
ビートルズに代表されるR&Rやマージービート・サウンド、コーラスワーク、実際ビートルズの曲もカヴァーしていて揃いのスーツ姿、モッズ系やイギリス好きにはお馴染みか知らなくても聴けば一発で好きになること間違いなし。
何ていっても、名のうて、バッキンガムズ。
数多ある60年代のいわゆるブリティッシュ・ビート系の他のバンドのサウンドと比べると、ホーンセクションを多用していて音もクリア、ボーカルも黒っぽいし、コーラスワークも素晴らしい。
楽曲も初期こそUKビート・バンド的だけれど、だんだんと幅を広げてソウルやバカラックにも通じるソフト・ロックやフリー・ソウルといってもいいPOPチューンを聴かせる様になっていく。
当時のイギリスのバンドには珍しく曲の荒さや屈折がなくて、見事にPOPでキャッチーでソウルフル。
バッキンガムズ、それもそのはず、実はアメリカはシカゴのバンドでイギリスとは全く関係ない、笑。
音がいいのは、当時イギリスよりもアメリカのスタジオ機材やレコーディング技術のほうが進んでいたから。
レコーディング・スタジオはシカゴ・ブルーズのレーベルで有名なチェス・スタジオ。ホーンセクションもその周辺の人たちで、自ずと黒っぽい歌や演奏や曲作りになるのは当然。
後期未発表曲なんて、フォーキーでアコースティックで、ちょっとCSN&Yみたいな曲も。
ソフト・ロックやフリー・ソウルのファンにもオススメの、UKビート・バンド的なバッキンガムズのベスト盤から。
最高に楽しい一枚。