ベン・シドランがカヴァーするボブ・ディラン

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日本での知名度はいまいちですが、ベン・シドランは素晴らしいピアニスト/ジャズ系ボーカリストです。

ボクがはじめて彼を聴いたのは、ビリー・ジョエルの「ニューヨーク・ステイト・オブ・マイン」のカヴァーでした。これが本家を超える秀逸な出来で、どちらかと言うと本家がニューヨークへの熱い思いを歌い上げているのに対して、ベン・シドランは非常にクールにニューヨークのジャズとしてカヴァーしていて、そのクールさが楽曲の主題のニューヨークらしさを見事にスウィングさせていて、うぁカッコいい!と聴きほれたことを覚えています。

コピーとカヴァーが違うのは一聴瞭然。カヴァーは原曲をどうアレンジするかという妙。
ジャズではこのカヴァー作業はオリジナルを作る以上に命で、ベン・シドランは誰を選んで何を取り上げるかという選曲センスもカヴァーセンスも昔から非常に卓越している人。カヴァーといったらベン・シドランといってもいいくらいです。

そんな彼が、ディランをカヴァー。これがまた非常にカッコいい。そもそも本家ディラン自身が自分の曲のカヴァー状態で、毎公演ごとに原曲をとどめないまったく違ったアレンジで演奏するわけですが、ベン・シドランのこのカヴァーも原曲ギリギリのところでディランらしくクールに再構築しています。
こういう場合の再構築は、オリジナル曲を作るよりも、最も創造的な作業です。ちょうど、クラッシック音楽の指揮者のように、楽曲を聴き込み読み込み理解し、その上で自分としてどう表すか、といった具合です。

*現在、当店には在庫がないCDですが、これはやたらにカッコいいのでオススメです。

クラブDJさんは決して流さないだろうし、ジャズ・コンボの方々も演奏しないだろうし、TVや雑誌でも取り上げられないでしょうが、こういうのが聴こえてきたら踊らずにはいられないでしょう。


追憶のハイウェイ61      ベン・シドラン



<収録曲>
1 Everything Is Broken 2 Highway 61 Revisited 3 Tangled Up in Blue 4 Gotta Serve Somebody 5 Rainy Day Woman 6 Ballad of a Thin Man 7 Maggie's Farm 8 Knockin' on Heaven's Door 9 Subterranean Homesick Blues 10 On The Road Again 11 All I really Want to Do 12 Blowin' in the Wind

ブルーにこんがらがって    ベン・シドラン


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by greenwich-village | 2010-04-29 13:38 | 音楽

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