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♪「この唄をキミに贈りたいんだけれど、どうだろう」~ホーリーTONIGHT/誰かが愛してる

兄夫婦の小学一年になる双子の甥っ子姪っ子に、クリスマスプレゼントでおもちゃやぬり絵ノートや折り紙を贈った。
24日なので今夜寝ている枕元に置くわけだけれどそれは両親がやるわけで、おじさんのボクは午後一番に手渡しした。

「今ね、サンタさんに会ってきてプレゼントをあずかってきたよ」
「サンタさんに会ってきたの?」と二人が言う。
「そうだよ、でもね、ほらクリスマスだからサンタさんはすごく忙しくてね。ごめんね、かわりにもっていってください、って。サンタさんのかわりだよ」

と言って、プレゼントの包みを渡す。
受け取ると「ありがとう~」と言って、部屋に戻って「わぁ~」「やぁ~」と喜んで騒いでいる。
しばらくして二人して戻って来て言う。

「今度またサンタさんに会ったら“ありがとう”って言っておいてね」



よく親御さんや大人たちで「サンタクロースなんていないんだから、小さいうちから教えておかないと」なんて方がいらっしゃって、そういうお家の子供たちは、まだ幼稚園や低学年なのに、親御さんからの丸覚えの言葉や理屈だけの大人びた会話で「サンタクロースなんていないよ」と説明するらしい。

そう言っている世の大人たちは誤解しているし勘違いしていて、サンタクロースがいないというのは大間違いだ。
サンタクロースはいる。少なくとも、現代の日本では。
世の親御さんや世帯や家族・親戚縁者の数だけ、サンタクロースはちゃんといる。
サンタクロースは一人しかいない、というのが誤りだ。

サンタクロースに頼まれ依頼された、サンタ係長とかサンタ主任とかサンタ支店長とかサンタひらとかサンタ職人とかサンタ商人とかそういうふうに、なにも北欧の国に公認されなくてもサンタになれる。だから、サンタクロースはいる。
親御さんがサンタクロースに頼まれたミニ・サンタになれないから、そういうお家にはサンタクロースはいなくなる。

サンタクロースがいないと力説する大人でも、宝くじを買っては心ひそかに何の当てもない神頼みを思ってみたり、オーラの泉に夢中になったり、家相風水縁起を気にしたり、手相や星座や干支の占いを信じてみたり、マスコミ・評論家の話を鵜呑みにしたり、そんな非科学的/妄信的なことをしている。
何か良くない目にあったり病気や怪我・事故にあえば、誰に向かってか「助けてくれ~」と思う。

現実ぶった大人たちも、実際のところ、サンタクロースを心待ちにしている子供たちと何ら変わりがない。

「サンタクロースはいないんだよ」と子供たちだけに押し付けて、これが現実の世界だ、などと思っているのは単なるエゴだし現実でもなんでもない大間違いだ。

仏教の“仏”というのは、すべての人にはじめから備わっている“仏性”のことであって、自ら自分の仏性に気がついた人を仏陀/覚者といい、それを促す教えを仏教と言う。
カルトだとかオカルトだとかファンタジーだとか神秘主義だとか、そんなものではなくて、人間にあらかじめ備わっているもの。
サンタクロースというものは、そういうものの一つだ。
あなたがサンタクロースで、私もサンタクロースで、彼もサンタクロースであれば彼女もサンタクロースで、ユーミンではないが“恋人がサンタクロース”で、街行くすれ違う人がサンタクロースで、なにより親御さんがサンタクロースだ。

一人で突然ポッコリと生れ落ちて、一人で育って、一人で生きて、なんて人間は一人もいない。
だから、誰もが、まわりの誰かがサンタクロースで、また、誰かのサンタクロースだ。



ボクは甥っ子姪っ子たちに答えた。
「わかったよ。今度サンタさんに会ったら伝えておくよ。きっとサンタさんもすごく喜ぶと思うよ。」



再び、今宵その夜。

ホーリーTONIGHT/誰かが愛してる        greenwich village


by greenwich-village | 2009-12-24 16:52 | ビデオ/動画

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