2009年 09月 29日
THE CITY / キャロル・キング1968
語り継がれる名盤・名作として、POPS史上に輝く一枚のキャロル・キング「つづれおり/タペストリー」。
これは、そのアルバム以前にダニー・クーチマーらと結成したTHE CITYというバンドの68年に残した唯一のアルバム。(クーチマーは後にジョー・ママを結成、これがまた名バンドです)
こういうのが知る人ぞ知るというか、売れなかった名作というか、隠れ名盤というか、幻の傑作というものでしょう。
「つづれおり」があまりにも有名で大ヒットしてしまったゆえ、それ以前もそれ以降もどうしても影が薄くなってしまいます。しかし、こちらもまた名作です。
「つづれおり」はどこか儚げで時代に疲れたようなシンガー・ソングライターさが、オーディエンスたちの心の隙間を埋めた作風ですが、THE CITYはバンドであって、それ以前ということもあって、まだまだ非常にフレッシュでPOP感覚もバンドサウンドも満載です。若者たちの自由な輝きやひらめきに溢れています。
5th・アベニュー・バンドを引き合いに出されることもある往年のグループ、大好きな日本の“シュガー・ベイブ”も、5thと共にTHE CITYをも下敷きにしているのは、一目瞭然ならぬ一聴瞭然です。
5thやTHE CITYのこういったサウンドのイメージこそ、あぁこれがグリニッチ・ヴィレッジなんだよ!と、手前味噌ながら当店命名の感覚を、いまさらながら再び伝えたくなるのです。
スノー・クイーン THE CITY 1968年
夢語り