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女と男

女は妖怪のようなもので、男は怪獣みたいなもの、ということですね。
古今東西・老若男女、つまり、我ら素晴らしきバケモノ同士!雪女・雪男。

もっとも、南方・南洋・熱帯・赤道直下にはいないでしょうけどね。
「赤道直下の雪女」「南太平洋の雪男」なんて小説でも書きましょうかね。

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女と男_f0148098_12294874.jpg<雪女>  ウィキペディアより

雪女(ゆきおんな)は、雪の妖怪。
「ユキムスメ」、「ユキオナゴ」、「ユキジョロウ(雪女郎)」、「ユキアネサ」、「雪オンバ」、「雪ンバ」(愛媛)、「雪降り婆」(長野)とも呼ばれる。
「ツララオンナ」、「カネコリムスメ」「シガマニョウボウ」など、つららに結びつけて呼ばれることも多い。

雪女の起源は古く、室町時代末期の連歌師・宗祇法師による『宗祇諸国物語』には、法師が越後国(現・新潟県)に滞在していたときに雪女を見たと記述があることから、室町時代には既に伝承があったことがわかる。

雪女は美しい女性として語られることが多く、雪の性質からはかなさを連想させ、類人猿の姿をしている雪男とは対照的である。
雪女が女(メス)であるのに対し、雪男は性別不明である。雪女が雪と深い関係があるのに対し、雪男は単に雪の多い所に棲むだけである。



女と男_f0148098_12312723.jpg伝承では、新潟県小千谷地方では、男のところに美しい女が訪ね、女は自ら望んで男の嫁になるが、嫁の嫌がるのを無理にふろに入れると姿がなくなり、男が切り落とした細い氷柱の欠片だけが浮いていたという。青森県や山形県にも同様の話があり「しがま女房」などと呼ばれる。

山形県上山地方の雪女は、雪の夜に老夫婦のもとを訪ね、囲炉裏の火にあたらせてもらうが、夜更けにまた旅に出ようとするので、翁が娘の手をとって押し止めようとすると、ぞっとするほど冷たい。と、見る間に娘は雪煙となって、煙出しから出ていったという。
また、姑獲鳥との接点も持っており、吹雪の晩に子供を抱いて立ち、通る人間に子を抱いてくれと頼む話が伝えられる。その子を抱くと、(子泣き爺のように)子がどんどん重くなり、人は雪に埋もれて凍死するという。頼みを断わると、雪の谷に突き落とされるとも伝えられる。

弘前では、ある武士が同様に雪女に子供を抱くよう頼まれたが、短刀を口に咥えて子供の頭の近くに刃がくるようにして抱いたところ、この怪異を逃れることができ、武士が子供を雪女に返すと、雪女は子供を抱いてくれたお礼といって数々の宝物をくれたという。抱きおおせた者は怪力を得るともいう。

女と男_f0148098_1353778.jpg長野県伊那地方では、雪女を「ユキオンバ」と呼び、雪の降る夜に山姥の姿であらわれると信じられている。
同様に、愛媛県吉田では、雪の積もった夜に「ユキンバ」が出ると言って、子供を屋外に出さない様にする。
また、岩手県遠野地方では、小正月の1月15日、または谷の満月の夜には、雪女が多くの童子をつれて野に出て遊ぶので、子供の外出を戒めるという。

この様に、雪女を山姥と同じものとして扱うところも多く、多くの童子を連れるという多産の性質も、山姥のそれに類似している。
和歌山県伊都地方では、雪の降り積む夜には1本足の子どもが飛び歩くので、翌朝に円形の足跡が残っているといい、これを「ユキンボウ」と言うが、1本足の童子は山神の使いとされている。
鳥取県東伯郡小鹿村の雪女は、淡雪に乗って現れる時に、「氷ごせ湯ごせ」と言いながら白幣を振り、水をかけると膨れ、湯をかけると消えるという。
奈良県吉野郡十津川の流域でいう「オシロイバアサン」、「オシロイババア」も雪女の一種と思われ、鏡をジャラジャラ引きずってくるという。これらの白幣を振るという動作や、鏡を持つという姿は、生産と豊穣を司る山神に仕える巫女としての性格の名残であると考えられる。
実際に青森では、雪女が正月三日に里に降り、最初の卯の日に山に帰ると云われ、卯の日の遅い年は作柄が変わるとされていた。

女と男_f0148098_13135042.jpg岩手県や宮城県の伝承では、雪女は人間の精気を奪うとされ、新潟県では子供の生き肝を抜き取る、人間を凍死させるなどといわれる。
秋田県西馬音内では、雪女の顔を見たり言葉を交わしたりすると食い殺されるという。
逆に茨城県や福島県磐城地方では、雪女の呼びかけに対して返事をしないと谷底へ突き落とされるという。
福井県でも越娘(こしむすめ)といって、やはり呼びかけに対して背を向けた者を谷へ落とすという。

岐阜県揖斐郡揖斐川町では、ユキノドウという目に見えない怪物が雪女に姿を変えて現れるという。山小屋に現れて「水をくれ」と言うが、求めに応じて水を与えると殺されてしまうので、熱いお茶を出すべきとされる。またこのユキノドウを追い払うには「先クロモジに後ボーシ、締めつけ履いたら、如何なるものも、かのうまい」と唱えると良いという。

正月元旦に人間界に雪女が来て帰っていく青森県弘前市の伝承や岩手県遠野市の、小正月または冬の満月の日に雪女が多くの子を連れて遊ぶという伝承から見ても、このような人間界を訪れる日から雪女の歳神(としがみ)的性格を窺うことができる。
吹雪の晩に雪女を親切にもてなしたところ、翌朝、雪女は黄金と化していたという、「大歳の客」系の昔話の存在も雪女の歳神的性格と無縁ではない。

雪女は子供をつれて出現する事も多い。同じような子連れの妖怪、産女(うぶめ)の伝承とも通い合う。山形県最上郡では産女を雪女だと伝えている。

山の猟師が泊り客の女と結婚し子供が生まれ、うっかり雪女とのタブーを口にしたため、女は自分は雪女だと伝え姿を消すタイプの昔話のパターンは新潟県、富山県、長野県に伝承があり、その発端は山の禁(タブー)を破ったために山の精霊に殺されるという山人の怪異譚に多い。
雪女の伝説は、山人の怪異譚と雪女の怪異譚の複合により生まれたとする説もある。

女と男_f0148098_13151023.jpg雪女の昔話はほとんどが哀れな話であり、子のない老夫婦、山里で独り者の男、そういう人生で侘しい者が、吹雪の戸を叩く音から、自分が待ち望む者が来たのではと幻想する事から始まったといえる。
そして、その待ち望んだものと一緒に暮らす幸せを雪のように儚く幻想した話だという。
それと同時に畏怖の感覚もあり、『遠野物語』にもあるように吹雪が外障子を叩く音を「障子さすり」と言い、雪女が障子を撫でていると遅寝の子を早く眠らす習俗もある。障子さすりのようなリアルな物言いにより、待ち望むものの訪れと恐怖とは背中合わせの関係であるといえる。
また冬などの季節は神々の訪れであり、讃めなければひどいことになりかねず、待ち望むといってもあまり信用してはならない。なんにせよ季節の去来と関係した話といえる。風の又三郎などとも何処かで繋がるのではないかと、国文学者・古橋信孝は述べている。

雪女の正体は雪の精、雪の中で行き倒れになった女の霊などと様々な伝承がある。
山形県小国地方の説話では、雪女郎(雪女)は元は月世界の姫であり、退屈な生活から抜け出すために雪と共に地上に降りてきたが、月へ帰れなくなったため、雪の降る月夜に現れるとされる。

女と男_f0148098_1316018.jpg江戸時代の知識人・山岡元隣は雪女は雪から生まれるという。
物が多く積もれば必ずその中に生物を生ずるのが道理であり、水が深ければ魚、林が茂れば鳥を生ずる。雪も陰、女も陰であるから、越後などでは深い雪の中に雪女を生ずることもあるかも知れぬといっている。

日本の伝統文化の中で、雪女は幸若の『伏見常磐』などに見られ、近世には確認できる。
近松門左衛門の「雪女五枚羽子板」がありだまされ惨殺された女が雪女となり復讐する話である。雪女の妖艶で凄惨な感じがうまく使われている。昔話・伝承では青森、山形、秋田、岩手、福島、新潟、長野、和歌山、愛媛などで確認されている。


女と男_f0148098_12371846.jpg<雪男>  ウィキペディアより

雪男(ゆきおとこ)は、降雪の多い地方にいると言われている獣人(未確認動物)の総称。
ヒマラヤ山脈のイエティ、ロッキー山脈のビッグフットなどを指すことが多い。日本国内では中国山地のヒバゴンも雪男とされる。

それぞれの雪男の共通点として、人里離れた山奥に住む、全身毛むくじゃら、直立二足歩行するという特徴が挙げられる。体色については、白、茶色、灰色など諸説あり、共通認識とはなっていない。

目撃証言はあるが、ヒグマやハイイログマ(グリズリー)等の見間違いも数多く含まれているとされている。それ以外の正体としては、毛皮を着た猟師や猿人やギガントピテクス(アジアに生息していた巨大類人猿の化石種)の生き残り、未発見の生物などが挙げられる。

女と男_f0148098_138462.jpgヨーロッパにおいてゴリラが、ギリシア時代からの記録がありながら19世紀末まで架空の生物だと思われていたという例もあるので、雪男についても実在を強く信じる人間は少なからずいる。

一方、ヒマラヤ地域ではヒグマの姿をシェルパに見せたところ、彼らはヒグマを「イエティ」と認知したことが判明している。ブータンで「雪男」を指すとされた「メギュ」、チベットでの「テモ」もヒグマを指す名称だった。

また1959年日本の登山隊に地元住民が雪男の毛皮だとしてヒグマの毛皮を差し出したことも知られている。多くの登山家達が資金繰り(エベレスト登山の場合、現在登山料は団体割引を使っても最低一人10,000米ドル)に悩んだあげく、故意であるかは別にして地元で雪男と呼ばれていたヒグマを未確認生物に仕立て上げ、資金源にしていたのが現実だと考えられる。


女と男_f0148098_13175681.jpg雪男とはアボミナブル・スノーマンの略で、イエティ・ミティなどとも呼ぶことがある。
発見場所は主にヒマラヤを中心とする山地で、身長は2~4メートルで、足の大きさは足跡から推測すると50cm前後ある(幅:20cm)容姿は全身毛むくじゃらで、直立二本歩行する。
ヤク・ヤギなどを襲っては、食すこともあるという。
初めて目撃されたのは1889年で、その後も多数の目撃例がある。
写真も残っており、チベットのボンゴマチェ寺院には、雪男そのものとされる頭皮と手の骨が残っている。
この雪男が生息しているとみられる場所は、中国でも未開拓の山周辺なので、新種が発見されてもおかしくないという。
また、ボンゴマチェ寺院にある頭皮・骨のDNAなどの検査が、行われる予定であるので注目したい。
by greenwich-village | 2008-10-22 12:32 | その他

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