2008年 02月 01日
ROCK
<ウィリー・ネルソン>
ディランもキースも、他多くのミュージシャンたちがリスペクトするもはやアメリカの国宝、カントリーの御大ですがこれは76歳にして76歳でなければ作れない、まさにロックなのです。いつもよりグッと抑えた唄とさり気ないファンキーさ、鮮やかさ。年を重ねなければ出来ない音楽の軽やかな凄味。ジジイになるのはスゴイなと感じる一枚。
<マーズ・ヴォルタ>
ジミヘンからマイルス、フェラ・クティからサン・ラまで引き合いに出されているようなミクスチャーを凌駕するミクスチャー・プログレ。つまりなんでもミキサーにかけたようなテンション。ボクにはザッパとサンタナとクリムゾンがケンカしているように聴こえてROCK。お友達レッチリのジョンがギターで全面参加。ファンには悪いけれど、レッチリがアイドルグループに思え
てしまいます。なんてったってこの風貌でこのアタマ。若手の漫才コンビじゃありません。このアフロの中に宇宙を埋め尽くすようなカオスが響き渡っていて、それを表出して肉体化しているのです。変態?ではなくて、クールな確信犯に思われます。冷静に計算して、混沌状態を絶妙にコントロールしています。その意味で各ミュージシャンが引き合いに出されるのでしょう。
<エディ・ヴィーダー>
パール・ジャムのリーダー。映画「デッドマン・ウォーキング」サントラでは、パキスタンのカッワリー歌手ヌスラットとデュエットしていたエディ。あれには驚きました。さてこちらは、そこで主演だったショーン・ペンが監督した映画のサントラ。でも、当然のように全編唄ものです。全体的に爆音よりもアコースティックギターが活かされていて渋い仕上がり。けれどあの独特のヴォーカルとザラザラ感はそのまま。ギターを持って旅に出たくなります。