2007年 12月 03日
グリーン&ホワイト
グリーンは「友情」や「自然」を、ホワイトは「自由」や「純粋」の意味を込めて。ギザギザはどこか「ネイティヴ・アメリカン」や「サーカス」のテントを髣髴させるような抽象デザイン。
そうして二つの色が重なるのは、「信頼」の意味を意図しました。
今の季節で言えば、雪が降り積もったクリスマスツリーでもあって、グリーンとホワイトとギザギザは5月当初からのグリニッチ・ヴィレッジのイメージカラー・イメージデザイン。
年末、クリスマスも間近なこの頃になると、巷にはクリスマスソングがあふれ出しますね。グリニッチではCDも扱っていますが、これといったクリスマスCDは置いていません。
クリスマスソングがこの時期に似合うのは勿論ですが、ボクの師走、年末、クリスマス、忘年会や商戦などでにぎわう冬の街のイメージは、決まってジャズソング、ジャズヴォーカルものです。それもアップテンポのものよりは、ミディアムスローや4ビートバラード系のものがしっくりとハマるのです。
夕刻、仕事が終わって寒空を帰る途中、家族や恋人にささやかなプレゼントを買って帰る。O・ヘンリーの小説「賢者の贈り物」のようなドラマやシーンが浮かんで、そこに静かにジャズヴォーカルものが流れている。そんなイメージがあるのです。
ジャズヴォーカルものを聴くから年末なのか、師走だからジャズヴォーカルを聴きたくなるのか。優れたジャズヴォーカルものは沢山ありますし、ジャズを歌える人たちですから基本的に優れたヴォーカリストしかいませんが、ちょっと変わったところで、たとえばロック/ポップス系のリンダ・ロンシュタットやマリア・マルダー、リッキー・リー・ジョーンズあたりが歌うジャズスタンダードなどもオススメです。ジャズの人たちのようにグリグリのフェイク唄法やコブシを使いませんから、ジャズ系をあまりお聴きにならない方にもマッタリととっつき易いかと思います。
ジャズヴォーカルな映画といえば、コッポラ監督の商業的には大失敗した映画「one from the heart」。スタンダードナンバーではありませんが、サントラはトム・ウェイツとクリスタル・ゲイルがデュエットしています。映像・本編のほうも、キラキラとした夜の街並みやコラージュがとてもキレイです。別れ話のラヴストーリーでクリスマス映画ではありませんが、全体のフィーリングがなんともイイ感じです。ナスターシャ・キンスキーの小悪魔!往年のオードリー・ヘップバーンに迫る勢いです。
他に、やはりはずせないのがウディ・アレンもの。「アニー・ホール」「マンハッタン」「ハンナとその姉妹」など、ニューヨークを舞台にしてサントラがオールドジャズものは、それだけで忙しい年末の街のフィーリングで、この季節にぴったりです。わりと近作にあたる「スコルピオンの恋まじない」は、コミカルなサスペンスも交えたお得意の小粋なラヴストーリーで、クリスマス前後の忙しい12月の夜にホッと一息つくにはオススメの一本です。
ところで、グリーンとホワイトがグリニッチ・ヴィレッジのイメージカラーですが、これにレッド、赤をプラスするとクリスマスカラーになりますね。
この赤の意味は?血の色?ボクはケンカは嫌いですし左傾イデオロギー者でもありません。やっぱりストーブやコタツや鍋のガスの火とかの、あたたかさ、温もりの色という意味がいいですね。あぁ、でも収支決算赤字の色でもあって・・メリー・苦しいマス!かな、笑。