無責任な集団的自衛権を総括する

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ここで書いたところで読む人は少ないし、どうにもならないが、頭の中を整理するため自分用のメモとしてもう一度総括してみようと思う。

そもそも違憲である。明らかな憲法違反であり、解釈の根拠としている砂川判決も、当時担当判事の発見された資料覚書や元最高裁関係者の考察からも集団的自衛権を認めている判決ではない、というものだから、根拠にはならない。

根拠にならないもの、つまり論理的証拠・意味をなさないものを根拠にし、憲法違反を単なる一政党が押し通す。
これは何かと言えば、間違いなく気のふれた者による「暴力」と言える。
憲法違反は、それは立法機関だと言え、法に触れるのだから立派な「犯罪」だ。解釈の根拠はどこにも認められないので、根拠に基づいた解釈ではなく、身勝手な私見による一方的な「権力乱用」でしかない。
違憲であり、根拠もたたないもの、つまり与党安倍政権が行っていることは、国家による「犯罪」「暴力」「乱用」「統制」である。

国民の安全を守る、とは全く真逆なことをしている。彼らが守っているのは自民党であり、経団連であり、党員であり、哀れな支持者であり、アメリカ政府であって日本国民我々ではない、ということは国会答弁や発言を見ていれば十分に理解できる。

「違憲の犯罪」を「暴力」で押し通し、何の根拠もない解釈を「乱用」し自民党が守る同胞以外を排除し「統制」する。
人を拘束する効力を持った法が成立した今後、一度でもまかり通ってしまった自民党のこの「暴力」と「乱用」と「統制」には拍車がかかる。

ナチス党のヒットラーが一度政権の座に就いただけですべてが変わってしまったのと同じだ。
その時、ヒンデンブルク大統領はヒットラーを危険人物と見ぬき、国民に支持された与党第一党でありながら絶対に首相には任命しようとしなかった。
ヒンデンブルクに圧力をかけたのは、大統領選出の権利がある経済界・財界の人たちだった。ヒンデンブルクは仕方なくヒットラーを首相に任命し、民任命した途端、独裁が始まった。

一度でも前例として「違憲の犯罪」「暴力の乱用と統制」を犯してしまうと歯止めが利かなくなる。その政党・与党・内閣は前例にのっとり同じことを何度でも繰り返し、より強固にしていく。
単なる一政党が「国家的な犯罪による暴力」によって、多くの国民を巻き込んでいく。それは哀れな支持者たちも同じであり免れない。

これに関して、他の法整備も着々と進められていることを忘れてはならない。集団的自衛権ばかりが問題視されるが、機密法や管理法などの統制が進められていることも、安保・特措法と同じ項目だ。
自衛隊派兵だけではない。同時に複数の網をかけて、自民党・官僚と追従団体のための「国体」を整備している。

自衛権に関して、稚拙なあらゆる理由を述べている。学者・評論家・タレント・マスコミ、そして一般市民にも、それに納得している人たちがいる。
中国脅威があるかどうか。
中国政府は、不満を持つ中国国民と暴走する中国軍隊を懸念している。中国政府のアクションは、あくまで内政として自国民にアピールしている。外へ向けてこれだけ強気だぞ、と。外国や日本に対して脅しをかけているのではない。外国に対する強い政府として、がたつき始めた国内を抑えようとしている。事実、政府は暴走気味の軍を抑えようとしている。

仮に日本に戦争を仕掛けても、国際社会で損はしても何の得もないことは、中国もロシアも理解している。彼らの外向けのすべてのパフォ-マンスはあくまで国内向けだ。

ホルムズ海峡掃海に関しては、言うまでもない。納得させる例え話であって想定していない、と安倍氏自身が語るに落ちて質疑応答している。

日本人と日本の存立危機。これもありえない。というのは、そもそも紛争地域に日本人はどれだけいるのか。それを軍船・飛行機が運ぶような状況がありうるのか。大きな紛争になる前に察知し、多くの人たちは普通国外退避している。

国際貢献、日本が兵を出さず守られてばかりいるという件が一番まともそうな理由かもしれない。支持派・賛成派も、多くはこの点を持ち出して論を展開している。だからといって、自国を国内圏で防衛するためではなく、外国へ派兵して戦闘を可能にしていいのか、ということが論の争点になる。

まず、この段階で、話は初めに戻るが、日本国憲法上全くの違憲になる。憲法無視になる。憲法が無視され尊重されず機能しないのなら、国会も議会制民主主義も主義主張もいらなくなる。
一政党が国家になる。一内閣が国家になってしまう。まったくありえないことを内閣与党は行っている。これをヒットラー同様の「独裁状態」と言わずに何と言えばいいのか。
日本は今、あきらかな「独裁状態」にある。
我々国民は、一政党による「独裁国家」で生活している。
決して北朝鮮のことをバカにすることはできない。内心バカにしている者は、自身と自国のバカさを理解していない大馬鹿だろう。大馬鹿が大勢いたらその国がバカな国になっても仕方ない。

日本は憲法9条を盾にとれる。国際貢献は派兵だけではないし、上記したように、取引したほうが有効で得な経済大国日本に、この時代に国際社会を敵に回して侵略戦争を仕掛けてくる国はない。

日米安保で守られてばかりで日本が参加しないのは・・・・というのは政治家・官僚が思いつく使い古された陳腐なレトリックにすぎない。
アメリカは日本を守って基地を置いているのではないし、中国と戦うための前線基地でもない。
アメリカは日本以上に巨大市場の中国との経済関係を重要視している。中国も同じであり、共に戦うことはない。
沖縄や本土各地に基地を置いている理由はただ一つ、日本政府が必要経費・費用を肩代わりしているからだ。無料と言っていい。基地を置かないわけがない。だからいつまでたっても、沖縄から基地は撤退しない。
アメリカ本土なり他の国・場所に基地を移転したら、維持にかかる費用はアメリカ政府の負担になってしまう。ただそれだけ、お金のことだけで永続的に基地を置いているだけのことだ。

仮に中国なりロシアなりと大陸間で戦争になったとして、沖縄の設備・配備では何の役にも立たない。アメリカ本土から戦うことになるが、地球儀で見れば、太平洋ではなく、北極圏を行くのが一番近い。ゆえにアメリカはカナダからアラスカを購入した。
北極圏を行くのに日本は必要ないし、沖縄程度の配備にも意味はない。すべては日本政府が上納している費用・お金だけのことだ。

そんなアメリカとの日米安保を盾に取り、憲法9条を盾に取らないのが、安倍政権・与党である。

本丸は、アメリカだ。
アメリカの根幹は「プラグマティズム」という哲学が貫いている。「実利主義」と訳す。平たく言えば、その時々で使えるものは何でも使う、といったもので、悪く言えば「超ご都合主義」というものだ。
アメリカという国の良いところでもあり、限りなく悪いところでもある。イスラエルはもちろん、アラブ圏を代表例として、昨今の世界紛争の大本には、必ずアメリカがついて回っている。昨日の敵は今日の友であり、昨日までの友達も明日からは敵になる。全くの長い間、そしていまでも、水面下でそれを繰り返している。そして表舞台では世界の英雄として大義がありそうでまったくない戦争を繰り返している。

そのアメリカからの要請が、「集団的自衛権」だ。
安部内閣や官僚や経団連の発案ではない。ただ単に、アメリカが沖縄基地の経費上納の延長線として、かさんでいく自国の軍備経費を削減するために「集団的自衛権」で日本に参加して戦争経費を負担しろ、それに関して軍備予算を増やしてアメリカ産の兵器・戦闘機・軍事システム諸々を購入しろ、と言ってきたわけだ。
そのかわり、日本も武器弾薬を海外に売ってもかまわないことにして儲ければいい、というものだから死の商人「経団連」も喜び、自民党としても選挙盤石な基盤を得られる。
官僚は官僚で、毎度使い慣れたお間抜けな田舎とっあん・おばさん・お坊ちゃま議員のほうが気楽で、民間癒着も天下りも目をつぶっていても転びもしない。御用聞きの学者・評論家・タレント・マスコミは、はじめから何もないのでどうでもいい。本人たちが思っているほど、たいしたうまい汁も吸えまい。あわれ、使い捨てられる。

アメリカの要請によって、陳腐な独裁国家の安保法案は成立する。
発注元なのだから、出来れば、アメリカ大使館の前でもデモを行ってほしい。
そして、近い将来、確実に戦争・紛争地域で、自衛隊の誰かが犬死し、アメリカによって敵にされた相手を殺し、巻き込まれて民間市民が戦死することになる。

誰も靖国神社に祭られて神様にはならないし、誰も神の国には行けないし、誰も正義の英雄にはなれない。

すべては、発注元・アメリカと受注社・日本と「集団的自衛権」によって。

賛成者・賛成派・支持者は、そうなっても、誰ひとりとして何の責任も感じない。

原発爆発がそうだったように。



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by greenwich-village | 2015-09-16 04:22 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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