暴力

原始人ではない現代人である人間という生き物が、お互いに、知性・理性という意識で会話・対話をしない時、コミュニケーションできない時、「暴力」が生まれる。

戦争から犯罪、酔狂喧嘩からイジメ問題まで、各々に見合った個々人内で養われた知性理性の欠落・喪失が、物理的また精神的な暴力を肯定させる。

人間以外の動物の場合、それは本能であり限定的な生命維持だが、人間の場合は、人間という大いなる自我に依存した偏った自己顕示の肥大性である。

自己顕示の肥大によって、養われたはずのある程度の知性・理性は瞬時に脆くも喪失する。

暴力は暴力を生む。否、暴力しか生まない。人間が暴力を生み出すのは、暴力を受け取っているからである。

同じように、愛情を受け取っているから愛情を生み出す。一般に、このバランスが人間社会・人間生活を保ち安定させ維持させている。

愛情を受け取っていない人間には、愛情を模倣し生み出す術がない。未だに人間が行っている本能ではない戦争や暴力の永続的な悪意憎悪の継承連鎖はそこにある。

極めて現実的に、経済の貧困が暴力を生むのではない。外的世界への無表情・無感動・無関心・愛情の喪失が、能動的暴力・沈黙的暴力を増幅させるのである。

我々いかなる人間も暴力たりうるという「根本的な自覚」だけが、このちっぽけな空間としょせん有限な時間に、愛情という共有物を増幅させる。
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by greenwich-village | 2014-08-07 01:27 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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