戦争が出来なくなる法律

―転載―


絶対に、戦争が出来なくなる法律


日本の憲法9条を超えるくらい戦争を根絶できる夢のような法案がある。簡単に言えば、「戦争を始める国は、自国の元首や親族、大臣が、最下級の兵士として最初に徴兵され、戦場に行かなければいけない」というルールだ。
実に面白い。考え出したのは今から85年ほど前、デンマークに住んでいた陸軍大将を名乗るフリッツ・ホルムという人物。一説には稀代の詐欺師とも言われているが、彼のアイデアを明治から昭和期に活躍した日本の高名な評論家でジャーナリストの長谷川如是閑が知り、「確かに名案」と日本でも広まった。

その名は「戦争絶滅受合(うけあい)法案」。
長谷川が自身の論断誌「我等」で紹介したのは
1929(昭和4)年。
ソ連ではスターリンの独裁体制が確立し、
ニューヨークでは株価が大暴落し
大恐慌が始まるといった、
きな臭い空気が世界に蔓延していた時代だ。

ホルムは、第1次世界大戦から10年経っても
紛争が絶えない世界情勢を憂い、
「戦争を絶滅させること受合いの法律案」を
起草して各国に配布。
各国が同法案を採用してこれを励行すれば、
絶対に戦争は起こらないと断言した。

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<「戦争を絶滅させること受合い(うけあい)の
       法案」の要旨>

戦争の開始後または宣戦布告の効力が生じた後、
10時間以内に、
下の各項に該当する者を最下級の兵卒として召集。
出来るだけ早く最前線に送り、
敵の砲火の下に実戦に従わせる。

1、君主や大統領を含めた元首で男性
2、元首の16歳以上の男性親族
3、首相、大臣、次官
4、開戦に反対しなかった男性の国会議員
5、キリスト教や他の宗教の、
  戦争に反対しなかった高位聖職者
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ホルムは、これらの人について、
本人の年齢や健康状態などは考慮せず、
召集後に軍の健康診断を受けるべきとした。
また、上記の有資格者の妻や娘、姉妹なども
戦争中、看護師などとして召集し、
最も砲火に接近した野戦病院に
勤務させるべきと述べている。
 
 
だが…。

1世紀近く経った現在までに、
この法案を可決した国家は存在しない。
 
 
 
とはいえ、
この全く空想的で皮肉めいた法案は、
為政者たちから相手にされないことで、
かえって
近代社会のひとつの真理を
あぶり出すことに成功した。

それは…。
 
 
ーーーーーーーーーーー
戦争を始めたがる人間は、
戦場には行かない。
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わたしたちのいのちは、
そんな世界の中にある。
 
 
 
 
     (2014年6月30日 大阪にて)

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by greenwich-village | 2014-07-02 00:07 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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