IT関係者は誰もアップル/ホイットマンを知らない

IT関係者は誰もアップル/ホイットマンを知らない。

多くの一般ユーザーは勿論、ITやネットやパソコンやケータイ関係の仕事をしている人たちで、あのテレビCMを理解している人はほとんどいない。つまりほとんど誰にも理解されていない最近のアップルのCM。アメリカ産CMだから当然だ。この世界の様々なシーンに「ウォルト・ホイットマン」の詩を合わせたもの。
ウォルト・ディズニーなら大好きだけどホイットマンって誰よ?といったところだろう。

詩人ホイットマンは、アメリカの最もアメリカの良心...・精神といっていい詩人。良心知性であり開拓精神であり、野性的で情熱的で自由を尊び人生を謳歌する詩情を謳う。
そういうアメリカ精神の古典詩を、現代のコンピューター/ITにすり合わせているところに面白みがある、というのではなく、今も連綿と続いている「人生の自由を求める開拓精神」と読み解ける。
古きものと最先端をミックスした奇をてらったもの、では全くない。ホイットマンの詩情から現代IT社会まで、それはひと続きの連動継承だということだ。

新大陸に船で渡り、人は歩いて道なき道を進み、馬や馬車を使い、鉄道が敷かれ、電話がつながり、テレビで中継され、月まで行き、そして今こうしてパソコン/携帯/IT産業/テクノロジー生活がある。
そのひと続きが人々が生きてきた世界であり、ホイットマンの詩情を懐にしのばせたアップルもまたそのひとつなのだ、ということだ。

IT関係者やユーザーのほぼほとんどの人たちが、単なるビジネス/お金ということだけでITに何がしか関与している。アップルの社風というかスティーヴ・ジョブスの精神性の継承というか、忘れていないものというか、それは「人生の自由を求める開拓精神」なのだろう。「自分で自分が居られるスペースを作っていく」ということ。ジョブスはパソコンを作った以上に、それを行った。彼がロック音楽を愛していたのも共通する感覚で、世間ではガラクタな音楽かもしれないがそれで自分たちのスペースを切り開いて生活していこう、というものが、今や絶滅してしまったロック文化だった。

ホイットマンは誰も読まない古典文学になり、ロック文化は絶滅し、コンピューター/ITもヤフーな株価やホリエモンな産業になった。

いまや一体、誰が何を切り開こうとしているというのだろう?
何かを切り開き開拓しようと前に、単なるビジネスとしてただ参入し潜り込み、金になりそうな木としてありきたりな知恵程度のマイナーチェンジで群がっている。


ホイットマンって誰?とネットで検索するのも自由だし、本屋で書籍・詩集「草の葉」を手に入れるのも自由だ。




ウォルト・ホイットマン の名言集はかっこいい
www.youtube.com
名言です ウォルター・ホイットマン (Walter Whitman, 1819年5月31日 -- 1892年3月26日) はアメリカ合衆国の詩人、随筆家、ジャーナリスト、ヒューマニスト。超越主義から写実主義への過渡期を代表する人物の一人で、作品には両方の様相が取り込まれている。アメリカ文学において最も影響力の大き...
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by greenwich-village | 2014-03-04 11:03 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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