モンスターズ・インク/電力が欲しいモンスターたちと笑う子供たち

「電力が欲しいモンスターたちと笑う子供たち」

ディズニー/ピクサーのアニメ「モンスターズ・インク」はあくまで子供向けでありながら、そのテーマは示唆に富んだものです。

あらすじは、子供を怖がらせてその悲鳴を電力エネルギーに変えて生活するモンスター世界のエネルギー会社のモンスターが、ひょんなことから人間界の子供を面倒見るうちに愛情が生まれ、モンスター世界でドタバタが起きるというものです。
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電力会社「モンスターズ・インク」の社長は、「日増しに傾いていく経営と電力供給資源のロー・コスト」から、手下社員モンスターと共に企み、モンスター世界に迷い込んだ子供を捕まえようとします。
捕まえて縛り付け脅かせば、手間なくコストもかからずエネルギーが得られ、業務売上が伸びるからです。

ドタバタの末ハッピーエンドで、手下モンスターはモンスター界から永久追放され、社長は逮捕され、子供は無事助かり人間界へ送り返されるのですが、会社機能を失いモンスター界は「失業」と「電力不足」に陥ります。

主人公モンスターはあることに気がつきます。

子供を守ってドタバタ逃走劇を繰り返す中で、事あるごとに、子供が喜んで大はしゃぎして笑うたびに、怖がらせて得ていたパワーよりも多くのエネルギーが放出されていたことに。

物語の最後で、電力会社「モンスターズ・インク」は新しいシステムで再び創業し直します。それは前よりもずっと効率のいいものでもありました。
それまで人間界の子供部屋に出没しては怖がらせて悲鳴パワーを蓄電していたモンスターたちが、夜な夜な子供たちの枕元に立って芸を披露し漫談をしモノマネをし、笑いを取るようになったのです。

人間界の子供たちは毎晩笑い転げ、モンスター界のエネルギーも充分にまかなえるようになりました。

「子供たちが笑える世界によって、エネルギーや経済も解消する」というどんな文学作品/芥川賞・直木賞よりも素晴らしい、いま私たちが直面しているテーマが流れています。

言うまでもなく、私たち大人たちが各々モンスターなのです。

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by greenwich-village | 2013-07-21 11:57 | グリニッチ・ヴィレッジ

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