ゆるぎない

「ゆるぎない」

私はクリスチャンではないけれど、ゴスペル/マヘリアの歌に癒される。
肉体的な疲れ以上に、忙しかったり精神的に疲れているときに。その歌声は、指圧のように柔らかく穏やかにゆっくりと染み込んでくる。目の裏のズキズキした痛みがじんわりと緩んでいくような感覚。

正確に言うと、ゴスペルだとかブルーズだとかR&Bだとかソウルだとか様々な黒人音楽という“かたち”ではなくて、歌う者の信仰からくるゆるぎない“確信”。

ゆるぎない“確信”こそがゴスペルであって、だからこちらの歪んだ姿勢を整体のように正してくれる。本来の自然な姿勢が気持ち悪いわけがないし、正しい姿勢で疲れも取れるから癒される。

何かの“かたち”が、それらの“確信”を作ることはない。
何かの“確信”を育み得ることによって、それらの“かたち”が作られ、また刷新される。

「確信なきかたち」の私たちは、いつもズキズキとした痛みを伴い、かたちだけで右往左往し、新しい古いに振り回され、宙ぶらりんで、張子のようで、浅く軽いまま尻馬に乗って、乗り換えるタイミングをはかり、離合集散する。

言葉や見栄、虚勢や時流ではなくて、「確信がある人」の諸般行動は、指圧や漢方薬のようにじんわりと効く。時間が経てば経つほどますます効いてくる。

人が蹴っても叩いても砕けない岩でも、たえまなく垂れ落ちる一滴の水滴は、時を経て、確実に貫き穴を開ける。
「確信」とはそういうものだ。

確信を得ることはたやすくないが、確信を得ようと自らを育むことはできる。それが、若年の書物であり青年の友人であり中年の品格であり老年の杖になる。

「確信なきかたち」は、国家とやらだけで充分だ。



Mahalia Jackson Sings - I Believe
www.youtube.com
Mahalia Jackson sings a truly heartfelt and soulful rendition of the gospel song "I Believe." God bless James Brown, Soul
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by greenwich-village | 2013-07-01 02:37 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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