something special, something useal / 何か特別で、何か普通の生活

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先日、こちらに家を借りて生活している避難地域の或るご婦人がご来店いたしましておっしゃっておりました。

当初、何にしても生活できればとニトリ家具などの簡易の食卓テーブルなり椅子なり家具類を揃え、100円ショップで食器・器類を揃え、何とか生活らしい生活をしてきたが、半年過ぎて少し落ち着きここでの暮らしにも慣れてきて、ふと家の中を見渡すと、普通の生活ではあるけれど、簡易家具・100円食器ばかりに囲まれて、何だかまったく味気なくなさけなくさえ思える、と。

ただ使えればいい、というだけでないのは、すべての道具に言えることですが、つまり、ただ生活できればいい、というものではないのが“人間的”なものですね。
何か特別なものではなくても、本人が気に入っている愛着のある品々が、本人のお家を彩っている。
そういう品々を、グリニッチ・ヴィレッジでは“ヴィンテージ”と呼んでいます。
愛情がなければ、高価であろうが古いものであろうが舶来品であろうが、愛情ある普通の生活の価値、は生まれない。自分らしさも見当たらない。
すべての品々は、ネット社会の検索やダウンロードで、少しばかりの価格が高いだ安いだで、地域関係コミュニティとの繋がりや本来品々や音楽が持っている価値を失ってしまう。
こんなに沢山、こんなに安く。
愛情なき消費と流通。100年も経ていないのにアンティークとか骨董だとか言う。ただ古い、ただ珍しい。

そのご婦人の不本意なお気持ちはよくわかります。
そんなものだから、部屋に流れていてもゆっくり音楽も聴けないんですよ、と。

愛情のある、何か特別で何か普通の生活。グリニッチ・ヴィレッジが、少しでも満足いく生活への愛情のお役にたてれば幸いです。


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Commented by ピロナオ at 2011-10-03 21:10 x
このエピソード、切ないハナシなんだけど、
「あぁ、なるほどその通り」と大きくうなづいてしまいました。

たとえばお気に入りのマグカップや
毎日何気なく眺めている家の壁のポスター、
ちっぽけなものだけど、確かに「生活」の大切な一部なんですね。

今日のハナシはいい話でした・・・
Commented by greenwich-village at 2011-10-04 11:38
ほんと、ちょっと切ないけれどね。
こんなことが起きたからこそ、ふと気がつくことってあるよね。
逆に、模様替え、部屋のものをちょっと動かしただけで何だか新鮮にも感じるし、新しい家具や小物やインテリアが置かれると何だか気持ちよくもなるね。
例の、MOMAカレンダーもすっかり生活の一部です、笑

居住空間環境って自分自身だから、ほんと大切だよね。
by greenwich-village | 2011-10-02 11:26 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(2)

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