イコール

思うことを取り留めもなくまとまりもなく書いてみるので、お時間があれば、読み流してください。

タバコ税を上げて一箱700円にするとかしないとか。その是非で国もマスコミも少し騒いで見せているが、ビートたけしがいかにも彼らしいことを言っていた。
700円にするのではなくて、値段はそのままでその分タバコを短くすればいいじゃないか。
この発想はまさにビートたけしの芸風で、理系らしい彼の発想はいつも「イコール」で結ばれている。
2+2=1+3=4-0のイコール部分で、彼が見ている世界はすべてイコールで結ばれている。実際、世界はイコールで出来上がっている。
「風が吹けば桶屋が儲かる」。ドルが下がれば円が上がり、円が上がれば経済が冷え込み、経済が冷え込めばおとうさんの小遣いが減り、小遣いが減れば飲みに出かけることも少なくなり飲食店は売り上げが落ち、仕入れを抑えるから業者の売り上げは落ち、問屋の売り上げは落ち、とイコールにはきりがない。
裏は表で、表は裏、右は左で、左は右、プラスはマイナスで、マイナスはプラス、コロッケは80円で、80円はコロッケ、労働が月20万円で、20万円が労働、ニンジンと玉ねぎと肉がカレーで、カレーがニンジンと玉ねぎと肉。

ツービート時代のたけしの下ネタギャグで、
「道を歩いていたら足元に犬のウンコがあって、あやうく踏みそうになってね、どうもウンコみたいだなぁと思って、手に取って見たらウンコ、匂いをかいでもウンコ、なめてみてもやっぱりウンコ、あぁー、踏まなくてよかったなぁ」
汚いギャグだけれど、これもイコールの発想で、イコールで見えているから逆転の発想が出来る。タバコを短くすればいいじゃないか、と同じだ。

物事はイコールで出来ているけれど、これがなかなかイコールで認識したり理解したり発想したりできないもので、人は大概、一方通行での認識に固まってしまう。
コレとソレはイコールなのに、コレはコレ、ソレはソレ、タバコはあの形がタバコ、700円は700円、といった具合に。
もう一度、イコールで世界を見回すと、もともとそれほど窮屈ではない世界だということに気がつく。気がつくこと=世界。

さて、ここから話は脈絡なく飛ぶようで飛ばない。イコールだ。
「反原発デモ」が盛んに行われている。自分と家族の生命の危機に人生最大の恐怖におびえながら逃避行した私も当然、反原発だけれど、集団性はどうも苦手なほうで気持ちだけは参加するがパレードはしない。
反原発デモ、反原発集会、「反原発」という見出しは注目に値しやすいから使うだろうけれど、「新エネルギー推進デモ」というのは聞かない。
「政府は原子力発電所を止めろ!」というのもわかるけれど「政府はいち早く新エネルギー開発を進めろ!」という掛け声は聞かない。

風力でも地熱でも他の新しいエネルギーでも、そういうものの開発に税金を使って推進する。もっと加速度をつける。いち早く開発する。そういうことを推し進めろ!というデモ。
安全で安定した新しいエネルギーが効率よく営業稼働すれば、原子力発電の役割は終わる。原発を止めろ!と言わなくても、新エネルギーが安定すればどこの発電所も止まる。黒電話からスマートフォンになったように。
膨大な費用がかかっても新エネルギーの開発をもっと進める。そこに新しい雇用も生まれる。原発関係の仕事をしている人たちも移行できる。

ただ原発を止めてしまうだけでは、雇用もなく、失業者も増える。つまりますます経済も冷え込む。いまデモに参加している人たちは、「健康に害がある、命の問題だから、少々電気がない暮らしは我慢しよう」という。原発が止まって少々電気のない生活はできても、それぞれの仕事やサラリーがますます厳しくなり、経済のない生活では健康に害が生まれ、命の問題にもなる。
これもイコールで結ばれている。

よく「秤にかける」「天秤にかける」というが、どっちが重いとかいうことではない。命も生活も、どちらも大切だ。天秤ではなくて、イコールだ。

かつての全共闘のように、反原発デモが反原発だけの一方通行になってしまわないように願う。
反原発=新エネルギーの早急の推進。イコール。
私はここ地元や東京の大小さまざまな一連のデモを見ながら、そう思う。

マスコミやインタヴューは、反原発に関して、
「仮に、原発全面撤廃後の、あなたの社会ビジョン、未来像は?」と聞くべきだ。
原発があっても原発がなくなっても、社会や世界は続くわけだから、どんなビジョンを持ってデモをしているのか聞いてみたい。
論の理性と肉体的苦痛の整合性から言って、原発停止後のあらゆる負の要素を織り込み抱え込まなければ、反原発は成立しないだろうから。

念のため何度も言うが、私は原発推進派・賛成派・いたしかたない派ではない。反原発派といえば反原発派だが、正確に言えば「新エネルギー推進派」だ。

派などというそんなことも、つまりはイコールで、「脱依存」「脱現状」にはかわりがない。
いつも、次の社会をどうしていくべきか、だ。
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by greenwich-village | 2011-09-20 02:44 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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