政治家の「ハラ」ほど愚劣なものはない

政治家の「ハラ」ほど愚劣なものはない   白洲次郎

-中略・抜粋


「~官僚全盛時代が随分続いたから政党人の考え方も余程官僚化して、国民はものを考える能力がないから俺が考えてやらねばならんという様な、大それた自惚れで頭が一杯になっているのではないだろうか。

政治家の一部の人がよく口癖の様にいう言葉で、聞いた途端に私は腹が立つことがある。
それは「政治家は腹だ」といって自分の無能無策に気が付かない輩がいることである。
我々国民に関する限り、政治家の「ハラ」なんかに関心も興味もない。
政治家の持つ思想信念が何かということを知り度いと思うだけである。
政治は「ハラ」だ「ハラ」だといっているうちに再建は遅れ、その腹芸による闇取引は横行し、しまいには腹を切っても申訳けが立たない様な事態に行き詰るのを憂うる丈けである。~」


                             1952年 文芸春秋
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by greenwich-village | 2011-05-28 10:29 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

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