さぁさ、皆さん、きいとくれ、原発賛成音頭だよ!!

おそらく、
村上龍あたりの新作小説は、きっと今回の一連の騒動をモチーフにして、いままさに出筆中ではなかろうか、夏あたりまでにタイムリーに間に合うように。
今後ミュージシャンたちも何らかの形で、癒し系でもメッセージ性でも励ましソングでも、今回の騒動に関する曲を作る人も出てくるだろう。

創作活動には近年これ以上ないテーマ・モチーフになるわけだが、願わくば、そんな陳腐なものは作らないで欲しい。
創作は現実に先行しない。
小説であれ、音楽であれ、触れれば触れるほど陳腐になる。今回のことに関して、ドキュメントならいざ知らず、創作はどう転んでも何のインパクトも持ちようがない。

津波にあった方々はもちろんだが、避難時、音楽も書籍もDVDも一切もっていくことはなく(それは邪魔な荷物だ)、すべての創造は精神・感情に肉薄しても超えることはない平時の娯楽、という絶対的な現実を目の当たりにした。

すべては、衣食住たりてのエンターテイメント。

それが芸術性が高かろうが、俗悪な俗謡であろうが、命の目の前ではまったく無意味だ。
高尚も劣等もない。
大切なのは、いまあること、生きていること、ここにいること、それだけだ。

今回の件は、エンターテイメントにはならない、しようもない。すれば陳腐になるだけだ。
いまだに避難所に身を寄せる方々が、今回の日々の自身の身の上を語るにはまだまだ時間がかかるし、身をおかずしての創造は空しい空虚なものになる。

小説家もミュージシャンも、そのあたりを心して創造していったほうがいい。
恋愛小説やラブソングでいい。
小説ならストーリー、音楽ならメロディ、映画なら映像、それがどうかなだけ。
肉体的危機の前では、精神性はガソリン不足で走りようもなかった車のように何の役にも立たない。


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さて、

いわき市平白銀のバー&キッチン「ルイジアナ」は原発以上に恐怖の腰痛を抱えたマスターKくんが連日営業中。
マスターKくんのご案内で、本日のテーマソングはこちら「原発賛成音頭」。

キヨシローはRCの時に出した「カヴァーズ」の“サマータイム・ブルース”で原発を取り上げていたが、そのアルバムは発売禁止の憂き目にあった。

作詞の言葉とか反原発の内容が触れたのではない。
単純にもっと大人の理由だ。

人気絶頂の当時RCの所属レコード会社は東芝EMI。
東芝EMIの親会社はもちろん、東芝。
もう、おわかりでしょう。
東芝は原子力事業に参加していて、今回の福島原発の原子炉も作っている。
そういうことだ。

今回の一連の話のように、裏で密通暗躍している。

それで後年、その怒りを密かに胸にしまっていたキヨシローは「原発賛成音頭」を作る。
しかもわざわざ、音頭にしてだ、笑。

♪~これなら問題ないだろう、の下りはそういう背景がある。

タイマーズのこのコスチュームも、まさに日本人の精神性を皮肉って具現化したように思われる。
(年寄りばかりではなくて、若者たちも含めての精神性だ)


復興復旧も見えない津波・震災で避難している地元をはじめ東北各地の皆さんへのCMやミュージシャンたちタレントたちの“がんばれソング”もいいのですが、こちら手のつけられない原子力爆弾を抱えて日夜過ごしている者としては、がんばりようもない現実もありまして。

原子力というのは、
サーカスの猛獣使いが、長い間飼いならしていたはずのライオンに突如野生が蘇って、いきなり首を噛み切られた、そんな状態ですな。

原発賛成音頭   タイマーズ


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by greenwich-village | 2011-04-25 12:15 | グリニッチ・ヴィレッジ

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