アマチュアの東電、アマチュアの政治家、アマチュアの官僚、アマチュアの国家

今の騒ぎにメドがつけば、東電会長以下幹部・管理者などは辞職するらしいが、それでお役御免の手打ちにしたいといったところだろう。
私は一線を退きましたので後は以降の方々にお任せいたしました、という話だ。

政治家もそんなところで、菅さんがどうした枝野さんがどうした、というのは現状まだまだあるわけだが、彼らの政治家生命は原発解体作業や放射能半減期よりも短い。選挙次第で、代議士などただの人になる。別の総理大臣になる。
そうなると、善処はいたしますが私は当時の担当ではなかったので・・・・ということになる。

官僚構造のすべてはもともとそういうものだから、官僚に関しても言うまでもない。

何度も書いているが、いままで長い間の「自由民主党」の原子力政策の延長上に今回の事故があるが、自由民主党は現状の決議などに子供じみた野党としての反対意見こそ得意顔だが、党として、今まで東電と官僚と一緒になって推し進めてきた原子力政策に関しては、一切コメントもなければ国民へ対しての謝罪もない。

責任に関して、私は担当を外れたからとかもう退職したからとか、そういう類のものが、東電にも政治家にも官僚にも共通して蔓延している。
あたかもカードゲームのババ抜きのように、悪いタイミングで代表になった、首相になった、事務次官になった、あくまでそんなタイムリーな「タイミング」の話で「責任」を押し付けあっている。

人間の寿命を80年足らずとして、自分のその間のピーク時に事なければいい、原子力であれ放射能であれとりあえずは安全と言って故障事故が起きなければ、自分がいる間だけはイイ思いが出来る、その程度の「責任」だ。

清水社長は罵声を貰い土下座するけれど、以前の東電幹部は知らぬ存ぜぬ。菅さんは文句を貰うが自由民主党は知らんぷり。会見する官僚は詰め寄られるが歴代の官僚幹部は天下り先でそんな新聞に目を通すだけ。

今の責任者たちも当然だが、歴代の責任者たちにも「原罪」がある。
いままで事故がなかっただけで、原子炉・建屋・原発敷地内で管理行われていたことや核分裂にともなく放射能や核廃棄物の処理・保管・廃棄は、かつての担当者たちによって同じように行われていたのだから。

一般に使われる「責任」という言葉の意味はただの慣用句でしかなくてまったくの「無責任」だ。
責任があるように見せる無責任、それが責任と言われる意味だ。


システムがある。そのシステムの中で担当者は数年単位で変わっていく。そんなところのどこに本来の意味どうりの「責任」が見つけられるだろう。
次の社長、次の首相、次の大臣、次の事務次官、その役職についた人たちには役職としての責任はあっても、今現状の出来事に対する現職、のような責任は希薄になるのはもちろんだ。かつての責任者がそうであるように。

システム内では、責任の所在が見つからない。
社長は責任者だが、システムにある社長などすぐに挿げ替えられる。心機一転われわれは新しい東電を目指しますキャンペーン、などし始めるのがオチだ。

原罪。

いままでの歴代の東電、歴代の自由民主党、歴代の官僚、いまの責任者、そういう人たちにはとりあえず程度の責任らしい責任をとった後でも、彼らが死ぬまで「拭い去れない原罪」がある。

いづれ、これで責任は果たした、などと思ってもいいが(そう思うだろうが)、法で裁くような類の罪ではない呵責は、環境汚染や被爆のように抜けない。
キチガイでもなければ自分を誤魔化しようはない(責任者というキチガイなのかもしれないが)。


責任とはなにか。

それを生業にして、まかりなりにも「プロフェッショナル」という意識と誇りがあるなら、プロフェッショナル=責任を取りたい人、だ。

プロとは、自ら進んで自分の責任を取る人。取りたがる人。その責任は、命ある限り生涯継続する責任。責任を誰か他所に回すのではなく、責任だけは他の誰のものでもなく自分のものという生き方、それがプロフェッショナルだ。

アマチュアには責任はない。

ただ楽しめばいいだけだ。
ただうまくやってスリぬけて、生業稼いで、他人よりもマシな人生を謳歌して、我が人生に一遍の悔いはなし、などと悦に入る、それがアマチュアだ。

アマチュアには、意識も誇りもある必要はない。

プロフェッショナルには、自己満足も逃避も転嫁も言い訳も退職もない。
あるのは、ことの責任だけだ。


つまり、

アマチュアの電力会社と、アマチュアの原子力科学者と、アマチュアの政治家と、アマチュアの官僚が、アマチュアの国家を作ってきた、ということだ。

アマチュアだから、歴代からいままで、「責任」という言葉の意味での「無責任」でいられる。
[PR]
by greenwich-village | 2011-04-24 11:03 | グリニッチ・ヴィレッジ | Comments(0)

CD レコード 楽器 書籍 家具 器 インテリア ヴィンテージアイテム


by グリニッチ・ヴィレッジ