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ハイウェイを放浪する人と憧れる人/アメリカとイギリス

ボブ・ディランのチロルチョコ
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“誰かオレにくれぇ~”と一応言っておく声はかけておくもので、ディランのチロルチョコを頂いてしまいました。
地元ライブハウス「ソニック」の幼馴染のS社長。すばらしい!よっ、さすが社長、太っ腹!メタボ腹!ありがとうございます。実物を目にするとやはり楽しいものですなぁ。もちろん勿体無くて食べられませんが、このまま未開封でいてもチョコが溶けないかどうか、チョコっと心配です。
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イギリスが世界に誇るハードロックバンド「レッド・ツェッペリン」のギタリスト・ジミー“大西”ペイジのプレイや曲想に影響を与えた「ペンタングル」というトラッド・フォーク・アコースティック・バンドのバート・ヤンシュ。
ポール・サイモンやニック・ドレイクなどにも影響を与えています。
これはペンタングル以前の彼のデビュー1stアルバム。
全編アコーステック一本での弾き語り。卓越したギター・テクニックで飽きさせません。
彼はもともとボブ・ディランになりたかったそうで、ジャケット写真の感じも、顔つき髪型ギターの持ち方まで、充分にディランしていますね。
(ビートルズのジョン・レノンやピンク・フロイドのシド・バレットなど、英国人ディラン・フリークたちは、アメリカ人フォロワーと求め方の角度がちょっと違うような気がします。)
やがてバートと出会うのは、同じくペンタングルのメンバーで同じ頃デビューしたジョン・レンボーン。
こちらはバートも参加した彼のセカンドアルバム。やはりトラッド系アコーステックギターの名手で、この後共作アルバムを経て、二人はトラッド・フォーク・ロック・バンド「ペンタングル」を結成します。
二人ともバンドの中心メンバーですが、ビートルズでいえば、バートがジョン・レノン、レンボーンがポール・マッカトニー的な感じがします。
「ペンタングル」はジャズなどまた別な感覚も取り入れて実験性もありましたから、トラッド・フォーク・ロック系のビートルズといった具合です。

バート・ヤンシュ 1ST
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ジョン・レンボーン 2ND
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曲は、バートの1STのオープニング・ナンバー。
大好きな曲なんですが、こちらの映像写真はちょっと違うような気がします。
フォーク・ブルーズなんですがアメリカの風景は浮かんできません。
もっと湿度があるというか湿っていて薄暗い感じ、ギターのタッチも正確で唄も丁寧、やはりイギリスとかトラッドとかの響きです。
聴いていてハイウェイが見えてこない。
「長いハイウェイを歩いていてシンドいなぁ、でもオイラ、歩いていくしかねぇしなぁ」といった感じはなくて、低いどんよりとした曇り空の下の窓辺の、薄暗がりの部屋で、そういうものに憧れている青年といった感じがします。実にアメリカに憧れるイギリス人的なフォーク・ブルーズです。

ちなみに、本場アメリカ人でこの手をやっていても、同じような理由でハイウェイやアメリカ的に感じないのは、名手ライ・クーダー。その響きは、あくまで彼の中の憧れのアメリカの原風景/オマージュなのです。

<ストローリング・ダウン・ザ・ハイウェイ>    バート・ヤンシュ


by greenwich-village | 2010-04-08 16:06 | 音楽

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