ボクはクリスチャンではないけれど、
こういうものが“福音”なのかなと思う。
ボーイソプラノ、無垢なる者の救済の声、
聖とか俗とかではなくて、誰もが本来持っている無垢なる部分に共鳴する響き。
アヴェ・マリアは現代まで多くの作曲家が詩篇にメロディーをつけているけれど、
カッチーニのこれは極めて素晴らしい出来で、
カッチーニは、他の作曲はあっても、ただこれを作曲したと言うことだけで、
大げさに言えば、この先人間の愚かさが肥大して人類が滅亡する時まで、
確実に語り継がれ、このアヴェ・マリア曲は歌い継がれていくだろう、と思う。
アヴェ・マリア (カッチーニ) リベラ