貧乏を養っておりまして・・・・

みどり色のトラがいたっていいじゃないか!

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昨夜、NHKのドラマ「坂の上の雲」を見ておりまして、今どき絶滅したような何とも情緒のある言語表現に出くわしました。

ドラマの本題とはまた別の、サブ・ストーリーで登場する主人公の友達の俳人/歌人の正岡子規は、東京・根津の小さな借家で病床にありました。
そこにナレーションが入ります。

「・・・・・・一方、子規は相変わらず“病を養っておりまして”・・・・・・云々」

ふつう、病なら“患ったままで”とか、“ふせている”とかになるところを、「病を養う」という表現。

病に負けている感もなく、戦っている感もなく、無理なく淡々と花を育てているような感があります。
自分の負の部分を無闇に厭うわけでもなく、認め受け入れ寄り添い、自分が生きているから病も生きているし自分が死ねば病も死ぬと、その負も自分自身の一部として共存しようとするニュアンスがあります。

その部分が耳に引っかかり、そのなんとも幅のある奥行きを感じさせる表現に「なるほど!」と膝を打ったのでした。
司馬遼太郎原作のままなのか、脚本家の脚色か、何れにしても「さすが!」といったところです。


それでワタクシも、「・・・・・・・一方、相変わらず貧乏を養っておりまして・・・・・・・云々」
♪びんぼう、ヒマだらけ~

びんぼう     大滝詠一


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by greenwich-village | 2009-12-28 18:24 | グリニッチ・ヴィレッジ

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