2009年 11月 16日
音楽と音楽家の神隠し
ならぬ、まさに音楽と音楽家の神隠し。
千と千尋の神隠し/いつも何度でも
木村弓(作曲?)
まさに ♪~繰り返す過ちのその度 人はただ青い空の青さを知る、ですね。
ハープのためのソナタ ハ短調
チェコ出身のピアノ奏者/作曲家のヤン・ドゥシェク(1760-1812)。
ハープ演奏をよくしたマリー・アントワネットの知遇を得てハープへの知識を深め、妻となった女性もハーピスト兼歌手であったため、愛らしく感傷的な美しさを湛えた小ソナタを書いて贈ったと伝えられています。
アレグロ、アンダンティーノ、ロンド/アレグロの3楽章からなっています。
この第2章アンダンティーノ部。
3分03秒から始まります。お聴き下さい。
ハープを弾いて日本レコード大賞まで受賞しているんですから、「パクりました」とは言えないでしょうけれど、せめて「ドゥシェクのソナタ・アンダンティーノにインスパイアされました」とか「コーラス部分は引用しました」と一筆入れてほしいものですね、笑。
ロックバンドから歌謡曲まで、音楽産業にはそれを生業とする沢山のプロの作曲者がおりますが、実際、作曲というのは天才的なもので、とても困難な作業ですね。
昨今のマスコミは、生業仕事とはいえ、天才アーティストとかカリスマとかディーバとかというものを捏造しすぎていますね。
千と千尋やジブリはヒットしても、ドゥシェクは取り上げられなかったでしょうし、印税のないクラッシック音楽であるものはたとえば組曲<惑星>「ジュピター」もそうですが使われっぱなしで、ここでもオリジナルとコピーが逆転していますね。
やはり、音楽と音楽家の神隠し。まさに ♪~繰り返す過ちのその度 人はただ青い空の青さを知る、ですね。