「3月11日。この春、入学する小学校新一年生の皆さんへ。
皆さんは、これから小学校へ入学してたくさんのことを学んでいきます。勉強以外にも、友達と遊んだりケンカしたり笑ったり泣いたりしながら、ほんとうにいろんなことを身につけて大人になっていきます。
私も、皆さんのお父さんお母さんも、この世界には100人いれば100通りの、一万人いれば一万通りの、さまざまなその人の考え方、生き方、暮らしぶり、ものの見方、思いがあります。この世界で皆さんも一人一人、自分というものを学んでいきます。
皆さんそれぞれで思うこと、考えることは違っていますが、ただ1つ、皆さんは皆さんのお父さんお母さんに大切に守られて、この春、小学校に入学することになりました。
皆さんがまだ生まれたばかりのとき、まだ生まれる前でお母さんのお腹の中にいたとき、水や食べ物、ミルクやオムツもままならなく、病院や電気や身を寄せるところもないような出来事がありました。それでも皆さんのお父さんお母さんは、あなたがたを守り必死にあなたがたを育てました。皆さんはそんな状況の中で生まれ、育ってきました。
そして、皆さんはこの春、小学校へ入学します。
勉強も大切ですが、それ以上に、どうか健やかに、これからの毎日も健康に過ごしていってください。
皆さんが大人になるとき、皆さんが生まれたときよりも健やかな世界であるように、学び身につけ、いつか成長した皆さんが、この世界を健やかに出来るような大人になりますように願っています。」
2018年3月11日
ナモナキ小学校 校長 善ノ二郎
内閣・文部科学省推薦www映画「ええじゃないか」。
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